腎臓・膀胱net
お問い合わせリンク腎臓・膀胱net

腎盂炎

腸内細菌が100兆個以上生息している大腸から排泄される大便と違って、尿と尿道・尿管は基本的には無菌状態になっています。しかし、尿道から細菌が侵入することで腎臓や膀胱に病気が発生することがあります。その一つが腎盂炎です。腎盂炎の原因や症状、治療法を解説していきます。

腎盂炎とはどんな病気か

腎盂炎(じんうえん)は正確には「腎盂腎炎」といい、腎臓の持つろ過機能を支えている腎盂や腎実質が感染性の炎症を起こす病気です。腎臓や膀胱などの排尿に関わる器官は無菌状態に近く、細菌が入り込んでも尿で押し出されることが多いのですが、細菌が留まると腎盂腎炎などの病気を引き起こします。このような、細菌感染による泌尿器の病気を「尿路感染症」といいます。

原因

腎盂腎炎などの尿路感染症の原因は尿道から細菌が侵入して、膀胱・尿管・腎臓へと進行し感染症を起こすことが原因となっています。尿路感染症を起こす原因になりやすい細菌には、腸内細菌でもある大腸菌が挙げられます。尿路感染症の患者となるのは圧倒的に女性が多くなっています。これは、長い尿道が体外に出ている泌尿器を持つ男性は構造上尿道に細菌が侵入しづらく、侵入できても腎臓に届くまでに尿で体外に排出されやすいこと、女性は泌尿器が男性に比べて小さく体内に納まる構造を持っていることが大きな原因となっています。

種類

腎盂炎は、「急性腎盂腎炎」と「慢性腎盂腎炎」の二種類に分けられます。

単純性急性腎盂腎炎

単純性急性腎盂腎炎は、尿の逆流を原因として起こる腎盂炎です。膀胱から腎臓に繋がる尿管へ尿が逆流することで細菌感染による炎症を起こします。単純性急性腎盂腎炎は、症状が出るのが早ければ、治るのも早いのが特徴です。

慢性腎盂腎炎

慢性腎盂腎炎は、尿路閉塞を起こした部分に細菌が取り付いて感染症を起こす慢性的な腎盂炎です。他の泌尿器の疾患を原因としているため「複雑性腎盂腎炎」ともいい、原因となっている疾患の治療を並行して行わなければ治らない性質を持っています。

症状

腎盂炎の主な症状には、排尿障害があります。排尿時に痛みを感じる排尿痛や、頻尿や残尿感などが見られます。小児の場合、膀胱から尿感への尿の逆流や、尿道の痙攣で痛みを感じる場合があります。また腰痛や震えを伴う寒気や発熱などを伴い、症状が進行すると敗血症を引き起こすことがあります。敗血症を起こすと、命に関わる危険性が増すので一刻も早い治療を取らなければなりません。

腎盂炎の治療

腎盂炎の治療は、炎症を起こす原因となっている細菌を除去するための抗生物質の投与が基本となっています。

抗生物質と細菌

近年、細菌の抗生物質に対する耐性の獲得による進化が医学で取りざたされています。この細菌の進化は、腎盂炎も無関係ではいられないものです。1929年に発見されたペニシリンから始まった抗生物質の活用は、感染症の治療を大きく進歩させる一助になりました。しかし、ペニシリンが医療現場で活用されるようになって20年足らずでペニシリンへの耐性を獲得した細菌である「耐性菌」が現れます。抗生物質への耐性を獲得した耐性菌が現れれば、耐性菌に有効な新しい抗生物質が開発され、さらにその新しい抗生物質への耐性を獲得した新しい耐性菌が現れ…と、人と細菌のイタチごっこが続いているのが医学の現状の一つなのです。

抗生物質による治療

腎盂炎の場合、抗生物質の投与で原因となる細菌を除去できるので手術する必要がない病気です。しかし、原因となる細菌が大腸菌ではない場合もあるため適切な抗生物質を選ぶための検査を行ってから治療を行うことになります。慢性腎盂腎炎の場合、抗生物質の投与で症状は改善されますが根治治療にはならないため、尿路閉塞を起こしている他の疾患を治療する必要があります。

腎臓/膀胱
<a href="http://jinzoboko.com/" target="_blank"><img src="http://jinzoboko.com/img/banner.gif" alt="腎臓/膀胱" width="88" height="31" border="0"></a>

腎臓・膀胱net

<a href="http://jinzoboko.com/" target="_blank">腎臓・膀胱net</a>

広告掲載